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【本日公開!デイアンドナイト】阿部進之介・藤井道人・山田孝之が来鹿!薩摩川内で開催された舞台挨拶をレポート

【本日公開!デイアンドナイト】阿部進之介・藤井道人・山田孝之が来鹿!薩摩川内で開催された舞台挨拶をレポート

  • エンタメ

2019年1月26日

 

「世界の中心で、愛をさけぶ」「クローズZERO」など、数々の映像作品で活躍する鹿児島出身の俳優・山田孝之が初の全面プロデュースに挑んだ映画「デイアンドナイト」

主演は企画・原案も手掛けた阿部進之介、監督は映画・MV・CMと映像表現の幅を広げる藤井道人。

同世代の若き才能たちが、「人間の善と悪」をテーマに、混沌とした現代で強く生きることの厳しさを描き出します。

 

映画の完成を記念して、山田プロデューサーの出身地・薩摩川内市で1月12日に舞台挨拶付完成披露上映が開催されました!

 

会場となった薩摩川内国際交流センター。地元の人を中心に多くのファンが集まった

 

作品上映後に行われた阿部進之介・藤井道人・山田孝之の舞台挨拶の模様を(ほぼフルバージョンで)お届けします!

 

(左から)プロデューサーの山田孝之・主演の阿部進之介・監督の藤井道人。登壇すると会場から大きな拍手と歓声が巻き起こった

 

ーまずは皆さんから一言ずつお願いします。

阿部進之介(以下 阿部):皆さんが本当に温かく迎えてくださって、すごく感動しています。今日は短い時間ですけれどもお付き合いください。よろしくお願いします。

藤井道人(以下 藤井):山田さんの育った川内市で上映できることは光栄です。今日は短い時間ですがよろしくお願いします。

山田孝之(以下 山田):ただいま(会場から拍手)。僕15歳まで川内市にいたんですけど、こういう形で戻って来られて本当に幸せです。これだけの皆さんに集まっていただいて、映画を観ていただいて本当に嬉しいです。あとはマスクをしている人の多さに驚いています、以上です(笑)。

 

主演の阿部進之介。自殺した父親の復讐に駆られる主人公・明石を熱演

ー阿部さんと藤井監督は、鹿児島の印象はいかがでしょうか?

阿部:美味しいもの食べたいなーと思って来ました。川内は孝之の地元ということで、僕も来られてすごく嬉しいです。さっきも言ったんですけど、こうやって皆さん温かく迎えてくださって、「これが鹿児島か」という思いで今立っております。

山田:ありがとう(笑)。

藤井:僕は去年温かい季節にドラマの撮影で来させていただいたんですけども、あったかいだろうなと思ってすごい薄着で来たら、結構夜は寒いですね。

阿部:この人、秋田の撮影の時もめちゃくちゃ寒いのに、これと変わらないくらいの格好で来て。スッカスカだったんです、首とかも(笑)。

藤井:秋田の撮影の時は、山田さんにたくさん衣類を買っていただきました。ヒートテックとかライトダウンとかを。

 

ー企画・脚本からゼロから手掛けられたという本作。ストーリーを紡いでいくにあたってどのような作り方をされたのか、エピソードなどがありましたら伺ってよろしいでしょうか?

阿部:藤井監督の作品をインディーズの時代からずっと観ていて、この人と仕事をしたいなと思って僕がこそっと近づいて「一緒に飲みに行きましょうよ」というところから2人の関係は始まってそれで酒ばっか飲んでたんです、一緒に。藤井君が作った映画を観たりとか「こんな映画面白かったよ」とか言ってるうちに、藤井君が「こんな映画作ってみたいとかありますか?」ということを言ってくれて、だったらということで、2人でいろいろああでもない、こうでもないということを話しながら、最終的に企画をふくらませていったという感じですね。

 

ーセリフやストーリーをつないでいくにあたって、何度か台本なども書き直されたと伺ったのですが、最初の設定からぶれなかったものは何かありますか?

阿部:2人で最初話してたところから、すぐ孝之が参加して一緒にやりたいと言ってくれて、そこで話したことは…これは孝之が言った方がいいかな?

山田:“善悪”というものはあったので。善と悪というものを2人に問いたくて。大切な人が目の前で殺されて、その殺した犯人が目の前にいたらどういう行動をとる?ということを聞きました。その答えが3人とも全然違くて、そこで「なんでそう思ったの?」とか「なんでそうしたの?」ということで会話が進んでいったんですよ。で、これは絶対に問いかけたかったものでもありますし、だから実際そういうシーンがありますし、あとこうやって会話が広がったから、そういう映画を作れば観た人たちが自分のことをもう一度見つめ直したり、自分の近くにいる家族や友達や恋人やいろんな人たちと話すきっかけになるなと思ったんですね。そこを広げていった感じです。

 

薩摩川内市出身の山田孝之プロデューサー。本作では俳優として出演はせず、裏方に専念した

ー監督はいかがですか?今回作品を作るにあたって。

藤井:山田孝之さんはすごく大好きな俳優さんで、阿部さんは一緒に闘ってきた先輩だし、この2人と一緒に脚本を作るということがすごく面白かったですね。2人ともお芝居がとても上手いので、全部の役を2人がお芝居するんです。今日出てきた登場人物全部のセリフを2人が読むんですね。そうすると、「これは言わないよね」とか「これ言いづらいよね」ということを、役者ペースでどんどんキャラクターを自分で合わせていって変えてくださったりとかして。今思い出したんですけど、奈々の相手役の高校生の子のオーディションがあった時に、オーディションでは山田さんが奈々役をやって。

阿部:おっさんが女子高生を(笑)。

山田:脚本作りの時もね、明石と奈々でやってたもんね。

阿部:僕が基本明石をやってたんですけど、それ以外の役はほぼ孝之がやって。特に奈々のセリフとかキャラクターについても孝之が深く作っていったので、「じゃあ俺がやるか」っていうね。まぁ、やりやすかったのかやりにくかったのかよく分からないけど(笑)。

山田:いや、結構大事で。言ったんです、10代の男の子たちが来て、「相手役は同級生の女の子ですけど、この役僕がやります。非常にやりづらいと思いますが、想像力を爆発させて僕を女子高生だと思い込んでやってください」と。これがでも俳優としてめちゃくちゃ大事なことで。これができないとやっぱできないですね、お芝居も。それでみんな戸惑ってたんですけど…まぁ戸惑うよね。

阿部:戸惑うね、山田孝之だしね(笑)。山田孝之が強すぎるから。

山田:消してたよ、俺(笑)。

阿部:でもちょっと奈々に見えたのがムカついたけど(笑)。やっぱ上手いんだなと思いました。

 

ー出演されている小西真奈美さんは、地元・薩摩川内ご出身なんですよね?

山田:僕の姉ちゃんの高校の先輩なんですよ。

 

ー役が決定したのはそれがきっかけとか?

山田:そんなわけないじゃないですか(笑)。そんなだったらズブズブの癒着みたいな(笑)

 

ーでは、キャスティングはどのようにされていかれたんでしょうか?

山田:基本的に本を作って、この役を演じるのにどの人が合ってるだろうかっていうとこでキャスティング会議って行われていくので。オーディションの場合は、今回の場合は奈々、奈々に一番近い子がくるのをひたすら待つんです。

 

ー奈々役の清原果那さんが来られた時には、やはりビビビとこられましたか?

山田:そうですね。

 

メガホンをとった藤井道人監督。映画監督・脚本家をはじめ、様々な映像作品を手掛けている

ー本作は豪華な俳優さんが出演されていますが、監督は俳優さんとコミュニケーションをとるにあたって心がけていたことや気をつけていたことはありますか?

藤井:普段ドラマを作ったりしている時と今回は全然違いました。それが一番良かったのが、主演の阿部進之介と僕は脚本の何から何まで知ってるっていうところです。どんな質問をされても返せるし、どれを質問されても答えられるっていうことがあった分、今回素晴らしい先輩俳優さんたちとどんな難しいシーンだろうが、俳優さんとコミュニケーションだったり、そういうことで苦労したことが実はなくて。逆にすごく高め合ってどんどん面白いシーンにしていくということをできたので、苦労した点は特になかったです。

山田:清原さん怖かったでしょう(笑)。

藤井:清原さんが一番怖かったですね(笑)。こんなに芝居が上手い15歳とお仕事したことがなかったので。日常の時はすっごい可愛いニコニコしている爛漫な女性なんですけど、「用意!」という声がかかるとバッとスイッチがバチっと入るので、女優モードの清原さんはベテラン女優にしか見えないというか。

 

ー清原さんはエンドロールで流れる「気まぐれ雲」を大野奈々として歌われていますね。歌声を聴いた時どう思われましたか?

山田:綺麗な声じゃないですか。僕がふと言っちゃったんですけど、お願いして良かったです。最後に奈々で映画が終わるので、奈々の気持ちをエンドロールが流れている時に、もうちょっと捕足じゃないですけど、奈々の気持ちの歌を聴きながら、エンドロールの中で皆さんが2時間で起きたいろんな人たちの表情だったり感情を思い出してくれる時間になったらいいなと思ったんです。

 

ー今回山田さんはプロデュースに徹されたということで、プロデューサーの立場から見て、俳優という職業はどのように思われましたか?

山田:かっこいいですよ。すごいじゃないですか、だって芝居。すぐ忘れちゃうんですよ、誇れる仕事だってことを。今回皆さんの芝居を間近で見ていて、俳優ってすげーなって本当に思って。俺ちゃんと俳優だって皆に言おうと思いました。

 

ー今回は秋田県のロケで初のプロデュースということでしたが、地元・鹿児島、薩摩川内市での作品もいずれは作ってもらいたいという気持ちが皆さんおありかと思います(会場より拍手)。いかがでしょうか?

山田:河童の映画とか作りましょうか?(笑)

阿部:俺河童できるかな?大きい?ちょっと。

山田:いや、いいんじゃない?大きい河童もいていい(笑)。

 

「でも河童って言ったらこっちか(笑)」と藤井監督を指差す阿部さん。そんな冗談を言い合う姿からも3人の仲の良さが伺えた

ー「デイアンドナイト」をもう1度見るにあたって、ここをポイントとして意識して見てもらいたいという点を伺ってよろしいでしょうか?

阿部:最後にニュースの画像が流れたと思うんですけども、こういう事件や出来事が起こったときって、ニュースで知ることがほとんどだと思うんですね。そこを多分ひとつ掘り下げた、当事者たちに近寄ったのが今回の映画だと思っていて。だから、あのニュースに出てた人たちってどういう生活をしてどういう経緯でこんなことが起こったのかなっていう風に、ニュースの人たちが今目の前にいるという思いで一からまた見ていただけるとまた違った見え方がするのかな、なんて僕は思います。

藤井:今回登場人物がたくさん出てくる中で、皆さんどういう人が正しいだったりとか、この人はやだなとか、いろんな風に“善と悪”というものを自分の中の価値観で照らし合わせて見ていただいたと思うのですけれど、もう一度見ていただけるなら、逆の立場の人間たちにフォーカスして見ていただけるとまたこの映画は違うのかな、と思っております。あともう一つは、これは映像的な話なんですけれども、今回風をモチーフに映画を作りました。風車があったりとか、善と悪はどこからやってくるのかというのは、どこから運ばれてくるのかという、この風というものをある種象徴として映画を撮りました。その中の鳥だったり、いろんな細かいところにたくさんヒントが隠れている映画でもあると思うので、そういうところも注目して見ていただければなぁと思います。

山田:川内って映画館ってできたんですか?やっぱないですか。僕も市民会館でいつもドラゴンボール見てた(笑)。でも劇場がなくても、こうやって(披露上映が)できて本当に良かったです。かなり複雑にいろんな登場人物のいろんな感情が入り交じる感じで描いたので、最初って主人公の目線で物語が進んでいくと思うので、別のキャラクターに注目して、今回はこの人とか…何回も見ろっていうことを遠回しに言ってるんですけれども(笑)、今回は三宅、今回は北村。でもそうすると結構面白くてですね、俳優が普段芝居をする時のやり方って、出てるシーンと出てないシーンがあるんですけど、出てないシーンをどうやって生きてるかって常に考えるんですね。出てるとこだけじゃなくて、ここのシーンでこの人こういう会話をして、その後にこういう会話をしてるってことは、ここでこういう行動をとって、誰かと喋ってこういう気持ちになったから、ここに来てこの人とこういう会話をしてるんじゃないかって。そういう間を考えると、もっとそのキャラクターのことが見えてきてより楽しめるんじゃないかと思います。僕らは俳優をやって、大変だけど楽しいところなので。そうやっていろんなキャラクターを見てもらえると、よりこの映画が深くなるんじゃないかと思います。

 

観客からの写真撮影に応じる3人。終始和やかなムードで進行した舞台挨拶は、大盛況の中幕を閉じた

映画「デイアンドナイト」は1月26日より、鹿児島ミッテ10・TOHOシネマズ与次郎・天文館シネマパラダイス・シネマサンシャイン姶良にて公開!

 

<STORY>

 大手企業の不正を内部告発したことから父親が自殺に追い込まれた明石。実家に帰った彼に手を差し伸べたのは、児童養護施設「風車の家」のオーナーを務める男・北村だった。父親同然に養う孤児たちのためなら犯罪も厭わない、そんな道徳観を持つ北村に魅せられていく明石。「風車の家」で生活する少女・奈々はそんな明石の身を案じる。しかし、明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく…。

 

[text=フク シネマ担当。河童の映画、実現してほしい(笑)]

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