【fumika】福岡出身の歌姫・fumikaインタビューをノーカット版でお届け！

2020年1月25日(日)

　2011年にメジャーデューし、同年、映画「HAYABUSA-はやぶさ-」(出演：竹内結子、西田敏行)の主題歌に抜擢。2014年に鉄拳の「振り子」とのコラボレーションで話題を呼び、その後も数々のドラマ主題歌、CMソングを手掛けている福岡出身のfumika。
1月19日発売の『TJカゴシマ2月号』では、10月23日にリリースしたアルバム「VARIOUSELF」について語ってくれた彼女のインタビューを掲載しているが、誌面の都合上泣く泣くカットした部分がかなりあるため(泣)、ノーカット版をWeb限定公開！

●10月23日にリリースされた「VARIOUSELF」ですが、このタイトルは造語なんですね。今回のアルバムを「VARIOUSELF」というタイトルにした理由を教えてください。

「実はこの言葉、「VARIOUS(様々な)」と「SELF(自分自身)」を掛け合わせて作った造語なんです。これまでの音楽人生に置いて、悩み、苦しみ、戦って、そこから得る気づきや、もちろん感動や喜びにもたくさん出会ってきました。誰しも生きていれば良い時もあれば悪い時もあって、誇れる自分もいれば、反対に、目を逸らしたくなるような情けない自分もいる。だけど、前に進むためには“VARIOUSELF”のその全てをまるごと受け入れなくては、と思ったんです。けれど自己対面作業と言うのは、正直しんどいこともあるんですが、ただそれをしないままに本当の意味での前進はありえない、ということを考えながら、この名を付けました」

●今回のアルバムには、アップテンポな曲からバラード、とてもキュートな楽曲など、本当にバラエティ豊かな楽曲が詰まっていますね。fumikaさんの様々な表情が見える1枚だなという印象でした！タイトルにも通じるかもしれませんが、本作のコンセプトはありますか？

「私がドアを開けているジャケット写真になっているのですが、私にとって、収録している曲たちがここへ到達するまでの鍵であり、アルバムそのものが一つの扉なんです。決してゴールではなく、一つの通過点。これからも様々な扉が私の目の前に現れるでしょう。それでも試行錯誤をくり返して、その扉を開けて、先へ進んでいきたいという思いで制作しました」

●2曲目「DANGEROUS feat. RG」は、レイザーラモンRGさんとのコラボ楽曲なんですね。RGさんのラップがとてもお上手で驚きました！今回のコラボの経緯を教えてください。

「実際にある“女性の憂鬱あるある”を元に歌詞を書いている中で、こんな憂鬱も一緒に笑って吹っ飛ばしてくれるのは〈あるあるネタ〉でお馴染みのレイザーラモンRGさんしかいない！と思ったんです。そこから直接会いにいかせてもらい、ご相談したら快く引き受けてくれました。音楽でこうも繋がっていく面白さはないですね。MV撮影では、カメラが回っていない時でもRGさんはスタッフさんの笑いをとって現場を盛り上げてくれて、流石だなぁと思ったし、カメラが回った時のRGさんもまたすごくカッコ良くて、とにかく痺れました！私にとってもお気に入りの一曲です」

●さらに10曲目「無理かもって思ったらその先には進めない」は、つんく♂さんプロデュースの曲なんですよね。タイトルも印象的ですが、初めてこの楽曲を聴いた時はいかがでしたか？

「ストレートで強いメッセージ性に私自身鼓舞されました。制作後つんく♂さんが私に寄せてくれたコメントの中に「人間なんて弱いものだけど、でも、諦めずに踠いて踠いてほんの少し、その先っちょを掴んだその手が、その先の未来を変えていくようなそんな気がします。」という言葉がありました。さすがだな～と読みながら感激しました。1秒、いやもっと細かい時間の流れの中で何が起こるのかは、先に進むという行動を自ら選択しない限り、何にも展開しないなと。この曲はそんな出会いも含め大事な曲です」

●最後に収録されている曲「んなら、またね。」は博多弁の歌詞なんですね。博多弁で歌うのは、気持ちの上でも何か違いがありますか？

「小さい頃、博多弁が標準語だと思っていたくらい、もう体に入っちゃってるんですよね。自然とレコーディングが始まった瞬間からいつもとは違うスタンスで歌っている自分に気づいて、改めて私は生粋の福岡っ子だなと思いました」

●今後、挑戦してみたいことや目標はありますか？

「鹿児島で桜島をバックにライブがしたいです」

●最後に、鹿児島の皆さんにメッセージをお願いします。

「TJ鹿児島をご覧の皆さん、これからもいい音楽、いい歌を届けていくので応援よろしくお願いします。一緒に良い心のシワを刻んでいきましょう」