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【GLAY】2009年以来、実に13年9ヵ月振りとなる鹿児島公演。久々の声出しライブで、より深まるファンとの絆

【GLAY】2009年以来、実に13年9ヵ月振りとなる鹿児島公演。久々の声出しライブで、より深まるファンとの絆

GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 -The Ghost of GLAY- ライブレポート
  • エンタメ

2023年6月6日(火)


 

3月2日の北海道公演を皮切りに、全32公演を行う全国ツアー「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 ‐The Ghost of GLAY‐」を開催中のGLAY。2023年4月25日に川商ホールで行われた鹿児島公演の模様をレポート。

 

開演時間直前、開演を待ちきれない様子のファンから手拍子が沸き起こり、やがてそれは会場全体を包み込んだ。照明が落ち、目の前に黒いフードに身を包んだメンバーが現れると、観客からは大きな歓声が。まずは2月15日にリリースされたシングル『HC 2023 episode 1 -THE GHOST/限界突破-』から『THE GHOST』を披露。徐々に会場のボルテージも上がるなか、よりファンとの一体感を見せたのが『MERMAID』。2000年リリースの19枚目のシングルで、ファンからの人気も高い疾走感のあるロックナンバーだ。サビ部分になると、TERUからの煽りに応えるようにファンが一斉に歌い出す。コロナ禍以降、初の声出し解禁となった今回のライブツアー。この3年の間、内に秘め続けた熱を発散するかのように声を上げるファンに、TERUが「鹿児島!!」と呼びかける。続く『嫉妬』は、イントロが始まると大きな歓声が上がり、ファンは大きく腕を振り上げる。

 

TJカゴシマ2023年6月号|GLAYライブレポート

 

懐かしいナンバーも織り交ぜつつ、ライブは中盤へ。平和への想いを込めた『CHILDREN IN THE WAR』、2007年リリースの9枚目のアルバム収録の『I will~』とミディアムバラードが続く。1曲1曲を噛み締めるように耳を傾けるファンの中には、目を拭うような仕草をする姿も見られた。

 

そして、再び最新シングルから『限界突破』を披露。TERUの「鹿児島!!もっともっと盛り上がって行くぞ!!」の声に、ファンは再び力強く拳を振り上げる。ここまでMCを挟むことなく走り続けた彼らは、ラストスパートに向けて一気に駆け抜ける。そしていよいよ最終曲。ピアノの旋律だけをバックに「コロナ禍の3年間、大変だったと思うけど、この歓声を夢見てきた」と語るTERU。「繋いだその指を離さないで」という歌詞が心に沁みる壮大なバラード『Satellite of love』で本編の幕を閉じた。

 

TJカゴシマ2023年6月号|GLAYライブレポート

 

メンバーが舞台袖へ姿を消すと同時に始まる「アンコール」。1人から始まったその声援はすぐに会場全体を巻き込み、再びメンバーが登場するまで続く。ほどなくしてステージへと戻ってきた彼らを、大きな拍手と歓声で迎えるファン。「声が出せるようになって本当に嬉しい。コロナ禍の3年間も音楽を伝え続けてきたけど、やっぱりこっち(声が出せる)の方がいいね」と、喜びを噛み締める彼らの姿が印象的だ。ここで、改めてメンバー紹介。ドラムは宮崎県都城市出身のToshi Nagai(永井利光)。「九州の皆がこんなに応援してくれるのが嬉しい。ありがとうございます」と話し、会場からも温かい拍手が。次はベース・JIRO。「13年本当にお待たせしました。本当に最高です!ありがとうございました」と喜びを語った。ギター・HISASHIは久しぶりに訪れた鹿児島の街並が変わっていたことにも触れつつ「次回はマスクがない状態で会えることを願っています」と、次のライブ開催への意欲も見せてくれた。ギター・TAKUROは「素敵なアンコール、そして久し振りの素敵な笑顔をありがとうございました!ようやく帰ってこれました。GLAYは来年30周年を迎えます。いろいろ計画中ですので、その際はどうぞお付き合い下さい」と話した。

 

TJカゴシマ2023年6月号|GLAYライブレポート

 

そして、ボーカル・TERU。「97~98年の頃、年間100本くらいの過酷なツアーを行っていました。その当時いたマネージャーやプロデューサーに『今こうやって頑張っていれば、20年後、30年後、絶対にいいことが起こるから』と言われたことを思い出しました。あれから25年、いまだにこうやって鹿児島でもたくさんのお客さんの前でライブができて、あの頃本当に頑張ってよかったなって思っています。本当にありがとうございます。これからもどうぞ、よろしくお願いします」と、かつての貴重な話も聞かせてくれた。最後を飾るのはキーボード・村山潤。「むらじゅん」の愛称で親しまれる彼は、鹿児島県出身だ。鹿児島弁での挨拶、鹿児島ローカルCMネタを盛り込んだ軽妙なトークを繰り広げ「またGLAYと一緒に鹿児島に帰ってきます!」と締めくくった。

 

アンコール1曲目。「声が出せなかった期間中、この曲をみんなで歌いたかった」というその曲は「SOUL LOVE」。会場に響き渡るファンの歌声により、会場のボルテージは最高潮に。最後のその瞬間までGLAYとファンが一体となり、熱いステージを造り上げる。「今度はもっと早く帰ってきます」と約束し、ライブでは定番の挨拶「行ってきます!」で彼らは会場を後にした。

 

TJカゴシマ2023年6月号|GLAYライブレポート

 

姉妹でライブに参加したという鹿児島在住のファンは「あっという間でした!最後に参加したライブは2019年のマリンメッセ福岡。鹿児島公演の彼らとの距離の近さにも感動しましたし、とにかく最高に楽しかったです!」と語ってくれた。

GLAYからファンへの大きな愛と信頼、ファンからのGLAYへの沸き上がる熱い想い。徐々に会場が一体となり熱狂の渦に包まれてゆく感覚は、鳥肌が立つような感覚さえ覚えた。13年という長い時を経て行われた今回のライブは、鹿児島の多くのファンにとって特別な夜になったに違いない。

 

TJカゴシマ2023年6月号|GLAYライブレポート

Photo by 岡田裕介

 

 

 

HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 -The Ghost of GLAY- 
ツアーファイナル
6月11日(土)・12日(日)
東京ガーデンシアター

 

 

 

※5月19日発行のTJカゴシマ6月号にて、ドラム・Toshi Nagai(永井利光)さんのお名前を間違えて記載していました。改めて、関係者ならびにファンの皆様には大変不快な思いをさせたことをお詫び致します。大変申し訳ございませんでした。


 

 

GLAYライブレポートは『TJカゴシマ6月号』にも掲載!

https://www.tjkagoshima.com/magazine/

 

 

 

 

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  • 住所鹿児島市
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